映画『華麗なるギャツビー』感想＆ネタバレレビュー　煌びやかな世界に映る人々の欲望渦巻く作品！　　

あらすじ　今回の作品は、1974年にロバート・レッドフォード主演で映画化もされた、米作家F・スコット・フィッツジェラルドの小説「グレート・ギャツビー」を、「ロミオ＋ジュリエット」のバズ・ラーマン監督＆レオナルド・ディカプリオ主演コンビで再映画化。1920年代の米ニューヨーク、ロングアイランド。宮殿のような豪邸に暮らし、素性も仕事も謎めいた大富豪のジェイ・ギャツビーは、毎夜のように豪華絢爛なパーティを開いていた。そんなある日、ギャツビーは、隣人の青年ニックに自らの生い立ちを語り始めるが、あまりにできすぎた物語に、ニックはギャツビーが何か隠し事をしていると直感する。やがてギャツビーは上流階級の令嬢デイジーに心ひかれていくが……。

皆さんは一度はお金もちになりたい、有名になりたいなどの夢を描いたことはあるんじゃないでしょうか。自分もそんなこと考えたことがあってそんな世界ならきっと、自分の思い描いた事が何でも叶い煌びやかな世界が広がっており楽しい日々がまっているんだろうと思っていました。ですが、心通じ合っている友人や愛する人、家族などの心を満たしてくれる存在が大切なんだと感じさせてくれる映画となっております。

今回の主演はレオナルドディカプリオとなっており、これまで見た映画『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』『タイタニック』など面白い映画ばかりだったのでとても期待をよせていたんですが、　期待を裏切らない最高な作品でした。

ネタバレレビュー

舞台はニューヨーク　ウォール街となっており、世界の金融を司るエリートたちが集まる地区となっています。そんな中、夜な夜なジェイ・ギャツビー「レオナルドディカプリオ」という謎多き人物の家で集まり、多種多様な人たちが豪華なパーティーを繰り広げています。そんな中、隣に引っ越してきた今回の語り手となるニック・キャラウェイが唯一招待をうけ、パーティーに出席します。

大盛り上がりのパーティーの中で、突然声をかけられます。その人物が自己紹介をしました。　　　　　　　「ギャツビーだ」と。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　それからギャツビーはキャラウェイに歩み寄り、一緒に水上飛行機に乗らないか誘い何度かギャツビーと遊び意気投合します。しかしなぜが、普段誰にも顔を見せないようなギャツビーがニックに話しかけたのか。その理由は、彼の過去と深く関係していました。

ギャツビーは昔、貧困の家庭で育ちました。だが彼は、今の現状を認めませんでした。自分は空想の中で「神の子」だと、未来は栄光を約束されていると。それから16歳で家を飛び出し、ある湖で難破しかけている船を助けました。偶然にも富豪であったため、金持ちになるチャンスを手にします。ギャツビーは遺産を相続しようとしましたが無理に終わります。しかしギャツビーは、紳士らしい服装や話し方すべてを教わりました。

それからギャツビーは軍隊に入隊します。ある日パーティーに出席し、そこで運命的な出会いを果たします。彼女の名はデイジー。容姿端麗な姿に心奪われ、惹かれていきます。中を深めていく二人でしたが、戦争が始まってしまい離れ離れになってしまいます。

終戦後デイジーはギャツビーの帰りを待っていましたが、姿を現しませんでした。しかし、誰もが惹かれるようなデイジーを一人にするわけもなく、大富豪の息子トム・ブキャナンと結ばれます。結婚式の朝、手紙が届きます。そうギャッビーからの手紙だったのです。ギャツビーは、デイジーのことをずっと思っていますたが自分の野心のため、姿を現さなかったのです。しかし、時はすでに遅く、デイジーとトムは結婚してしまいました。

ギャツビーが頻繁にパーティーを開いていたのは、彼女がいつか来てくれるのではないかと、期待していたからでした。ギャツビーがニックに話しかけたのは、ニックがデイジーの親戚だったからでした。

ギャツビーはデイジーと会うためニックの家で、お茶会をセッティングしました。ギャツビーは白のスーツに身を包み、色とりどりの花を飾り付け、彼女を待ちました。

久しぶりの再会で、二人はとても緊張していて会話が弾みません。ニックは自分が居ては、こみいった会話ができないと思い、席を外します。戻ってみると、さっきまでの時間が嘘だったみたいに、二人だけの世界に浸っていました。ギャツビーはそれから二人を家に招き、自分の人生や、デイジーへの思いを赤裸々に話しました。

デイジーは、夫トムのことをよく思っていませんでした。トムは、整備工場のジョージ・ウィルソンの妻マートル・ウィルソンと不倫関係を持っていたからでした。そんなこともあり、再びデイジーはギャツビーに惹かれていき、ニック達立会いのもと話をしようと持ち掛けます。

汗がにじみ出るような暑さの中、町のホテルで話し合いが行われました。トムはデイジーが自分から離れて行くことに焦りを感じ、ギャツビーのことを貶めようと執拗に口撃しました。最初は軽くかわしていましたが、違法なお金の稼ぎ方や、生まれのことを言われ頭にきて激昂してしまいます。そんなギャツビーの姿にデイジーは怯えていました。デイジーはその場が嫌になり急いで車に乗り込みますが、その後を追いギャツビーも乗り込み家に帰っていました。

時を同じくして、マートルが高そうな真珠を持っていることに気付きジョージが、不倫をしていると気付き問い詰めていました。そこに黄色の高価な車が通りかかりトムだと思い助けを求めました。ですが、ギャツビーとデイジーが乗っていた車で、急に飛び出してきて車のスピードが出ていたこともあり、轢かれて亡くなってしまいます。

後からそこを通ったトム達は、人だかりができており何事かと立ち寄ります。そこでマートルが亡くなったことを知り、涙ぐんでしまいます。その時ジョージがトムがいることに気付き、体をつかみ声を荒げます。なぜトムに詰め寄ったかというと、昼間ここを通りかかったとき黄色の高価な車に乗っていたからでした。ですがそれは勘違いで、昼間は車を交換していていたからでした。それでマートルは勘違いして、飛び出してしまったのでした。

トムは落ち込んでいるジョージにギャツビーが車の持ち主だと告げ口をし、不倫相手もギャツビーだと濡れ衣をきせます。ですが実際に運転していたのは、デイジーだったのです。

そんなことも露知らず、ギャツビーがひき逃げした犯人だと思い込んでいるジョージがギャツビーの家に現れ…。

衝撃のラストは本編をご覧ください。

感想・評価

映画『華麗なるギャツビー』とても切なくなるような映画でした。

純愛映画の中にドロッとしたものがあり、最初の派手な演出の映像美で圧巻されましたが、だんだんと切なくなりギャツビーのなにがいけなかったのか、考えさせられました。

違法な稼ぎ方をして人をだますことはよくないですが、ギャツビーは自分の野心や恋路にとても純粋で、ただ自分の人生を導いてくれるような人が、最初いなかったことがこの結末を生み出してしまったんだと思いました。ですがデイジーに出会うためだけに近づいたニックが、自分のことを思ってくれる親友ができたことがが、唯一の救いだと思いました。

今ではいろいろな出会いがあり、